子どもが英語で苦労しないように、今のうちから英語を学ばせたいけれど、英語を楽しみながら、自宅で学ぶ方法を知りたいです。
多読・多聴は、お子さんが小さくても出来ますし、素直に英語を吸収できるので、とてもお勧めです。私も英語育児を経験しましたが、当時は今のように情報を簡単に手に入れることが出来ず、今ならもっと充実した親子英語が出来たのに、と、今親子で英語学習が出来る方をうらやましく思います。そんな思いで記事を書いています。この記事をぜひ最後まで読んでくださいね。直ぐに実践できる方法を知ることが出来ますよ。
はじめに
英語教育の重要性と多読・多聴のメリット
英語教育の必要性
現代において、英語は国際的なコミュニケーションの主要言語であり、教育やビジネス、文化の交流においても不可欠なスキルです。子どもたちが将来、グローバル社会で活躍するためには、早期から英語に触れる機会を増やすことが重要です。特に、自宅で親子で取り組む英語教育は、日常生活の中で自然に英語を学ぶ環境を提供し、学びの効果を高めます。
多読と多聴が子どもの英語力向上に与える影響
多読とは、大量の簡単な英語の本を読むことで、言語の自然な習得を目指す方法です。多読を通じて、子どもたちは語彙を増やし、文法の自然な理解を深めることができます。また、読書を楽しむことで、英語への親しみが生まれ、学習のモチベーションも向上します。
一方、多聴は、リスニングを通じて英語の音やリズム、イントネーションを身につける方法です。英語を聞き取る力を養うだけでなく、話し方や発音の向上にも役立ちます。多聴は、子どもたちがネイティブの英語に触れる貴重な機会となり、実践的なコミュニケーションスキルの向上にもつながります。
自宅でできる英語学習の利点
自宅での英語学習の最大の利点は、親子で一緒に楽しみながら学べることです。親が子どもの学習をサポートし、共に成長していく過程は、英語学習を単なる「勉強」から「楽しい体験」へと変えることができます。また、日常生活の中で自然に英語を取り入れることができるため、学校や塾での学びとは異なる、より実践的な英語力が身につきます。
多読の基礎
多読とは?
多読の定義と基本的な考え方
多読とは、難解な文法や単語の解説を省略し、理解可能な範囲内で大量の文章を読む学習法です。この方法は、特に初学者や子どもたちにとって有効であり、辞書を引くことなく、文脈やイラストなどの手がかりを使って意味を理解していくことを重視します。これにより、英語を「学ぶ」という感覚から、英語で「楽しむ」ことへとシフトし、自然な形での言語習得が可能になります。
多読の考え方は、読書を通じて言語を体験的に学ぶという点にあります。子どもたちは、繰り返し読書をすることで、文法や語彙を無意識のうちに習得し、文章のパターンやリズムを自然に覚えます。これは、言語の自然な習得プロセスに非常に近く、子どもたちが持続的に英語に触れるための効果的な方法です。私たちが子どもの頃、お気に入りの絵本は何度も読んでもらったり,自分で読んだりして、覚えようとしなくても,物語の内容を語れるようになった経験があると思います。英語でも全く同じ経験が出来るのです。
多読が英語学習に与える効果
多読が英語学習に与える主な効果は、以下の通りです。
- 語彙の増加
多読を通じて、子どもたちは日常的な表現や単語を多く学ぶことができます。繰り返し読書をすることで、これらの単語や表現が自然に記憶に定着し、日常生活で使える語彙が増えていきます。 - 文法の習得
文法書を使って学ぶのではなく、自然な文章の中で文法を学ぶことで、子どもたちは文法のパターンやルールを直感的に理解できるようになります。これにより、文法を意識せずとも、正しい文の構造が自然に身につくのです。 - リーディングスキルの向上
多読は、リーディングスキルを向上させる最も効果的な方法の一つです。読みやすい本を大量に読むことで、子どもたちは読み方を習得し、速読力や理解力が向上します。 - 自己肯定感の向上
簡単な本から始めることで、子どもたちは「読めた!」という達成感を味わうことができます。このポジティブな体験が、さらに多くの本を読もうとする動機づけになり、英語学習への自信が高まります。 - 文化理解の促進
英語で書かれた本を読むことで、子どもたちは異なる文化や価値観に触れることができます。これにより、グローバルな視点を養い、国際的な感覚を持つようになります。
おすすめの多読教材
子ども向けの多読に最適な本のリスト
多読を始めるにあたって、どのような本を選ぶかが非常に重要です。以下に、子ども向けのおすすめ多読教材を紹介します。これらの本は、親子で一緒に楽しめる内容であり、英語初心者でも理解しやすいものが多く揃っています。
- Dr. Seuss (ドクター・スース) シリーズ
- 言葉遊びが豊富で、リズム感のある文章が特徴。子どもたちが楽しく英語を学べる人気シリーズです。
- おすすめタイトル: “The Cat in the Hat”, “Green Eggs and Ham”
- Oxford Reading Tree シリーズ
- 初心者向けに設計されたシリーズで、シンプルなストーリーとイラストが特徴。特に「Biff, Chip and Kipper」シリーズは多読に最適です。
- おすすめタイトル: “Floppy’s Phonics“, “Read with Biff, Chip & Kipper“
- Usborne Very First Reading シリーズ
- 読みやすい文章とカラフルなイラストが特徴で、親子で一緒に読むことが推奨されています。段階的に難易度が上がる構成になっているため、学習の進捗に合わせて選べます。
- おすすめタイトル: “Pirate Pat“, “The Clever Rabbit“
- National Geographic Kids Readers シリーズ
- 子どもたちが興味を持ちやすいテーマ(動物、科学、冒険など)を扱った読み物。リアルな写真と簡潔な説明が特徴です。
- おすすめタイトル: “Lions“, “Planets“, ”Caterpillar to Butterfly“
- Scholastic Leveled Readers シリーズ
- レベル別に分かれているため、子どもの英語力に合わせた本を選べます。多様なジャンルとトピックが揃っており、飽きずに続けられます。
- おすすめタイトル: “The Magic School Bus“, “Clifford the Big Red Dog“
あわせて読みたい
Oxford reading treeについての記事はこちらでも書いています。より実践的に英語を学ぶ方法です。
年齢別・レベル別のおすすめ本
多読教材は、子どもの年齢や英語レベルに応じて選ぶことが大切です。以下に、年齢別・レベル別のおすすめ本を紹介します。
- 幼児 (3~5歳)
- 小学校低学年 (6~8歳)
- 小学校高学年 (9~12歳)
多読教材は、オンラインストアや図書館で手軽に入手できます。以下は、信頼できる購入先のリンクです。
- Amazon Japan
- 豊富な英語教材が揃っており、レビューを参考に選ぶことができます。
Amazon 英語絵本・読み物
- 豊富な英語教材が揃っており、レビューを参考に選ぶことができます。
- Kinokuniya (紀伊國屋書店)
- 店舗でもオンラインでも購入可能。特に英語専門書が充実。
紀伊國屋書店 英語書籍
- 店舗でもオンラインでも購入可能。特に英語専門書が充実。
- Library Genesis (図書館)
- 地元の図書館で多くの英語絵本が借りられます。定期的にチェックして新しい本を探しましょう。
多読を楽しくする方法
読むことを楽しくするコツ
多読を継続するためには、読むこと自体を楽しむことが大切です。以下のコツを活用して、子どもたちが読書を楽しく感じられるようにしましょう。
- 興味のあるテーマを選ぶ
子どもが興味を持っているテーマやキャラクターを取り入れた本を選ぶことで、読書への意欲が高まります。例えば、恐竜が好きな子には恐竜に関する本を、動物が好きな子には動物に関する本を選んであげましょう。 - 読書の時間を特別なものにする
読書を日常のルーティンとして取り入れつつ、特別な時間として演出することも大切です。例えば、寝る前のリラックスタイムに親子で一緒に読む習慣を作ったり、読書の時間に好きなおやつを用意するなど、読書が楽しい時間だと感じてもらえる工夫をしましょう。 - 絵本やイラスト付きの本を選ぶ
特に幼児や小学校低学年の子どもには、絵本やイラスト付きの本がおすすめです。視覚的な刺激が加わることで、内容の理解が深まり、読書への興味も持続します。 - 繰り返し読むことで安心感を与える
お気に入りの本を何度も読むことは、子どもに安心感を与えます。繰り返し読むことで、ストーリーや言葉に親しみが生まれ、自然と理解が深まります。
親子で一緒に読む時間の大切さ
多読を成功させるためには、親子で一緒に読む時間を大切にしましょう。親が一緒に読書を楽しむ姿を見せることで、子どもは英語を学ぶことに対して前向きな姿勢を持つようになります。また、親子での読書は、絆を深める貴重な時間でもあります。
親子で一緒に読む際には、以下のポイントに注意すると効果的です。
- 声に出して読む
親が声に出して読むことで、子どもは正しい発音やリズムを学ぶことができます。特に幼い子どもには、親が読み聞かせをすることで、言葉の使い方や感情の表現を自然に学べます。 - 質問をしながら読む
読んでいる内容について子どもに質問することで、理解度を深めることができます。例えば、「このキャラクターは何を感じていると思う?」や「次に何が起こると思う?」といった質問を通じて、子どもが内容を考えながら読む習慣をつけることができます。英語を使って質問する具体的な内容についての記事もあります。参考に読んでみてくださいね。こちらの記事です。 - 読書後の会話を楽しむ
読書が終わった後に、感想や考えたことを話し合うことで、読書体験をより深いものにすることができます。親子での会話を通じて、子どもは自分の意見を表現する練習にもなります。
成功体験を共有する
多読を楽しく続けるためには、成功体験を共有することも重要です。子どもが自信を持って英語の本を読めるようになったら、その達成感を共有し、お祝いすることで、さらなる学習意欲を引き出します。
以下の方法で成功体験を共有しましょう。
- 記録をつける
読んだ本のリストを作成し、どれだけの本を読んだかを視覚的に確認できるようにします。例えば、読んだ本のタイトルや簡単な感想を記録するノートを作り、達成感を共有するのも効果的です。私が実際に使っていたノートはこちらです。 - 家族や友人に報告する
子どもが読んだ本について、家族や友人に報告する場を設けましょう。例えば、祖父母や友達に「今日はこんな本を読んだよ」と話すことで、自信を持ち、さらなるモチベーションを得られます。 - 小さなご褒美を設定する
一定の本を読み終えたら、小さなご褒美を設定してみましょう。ご褒美は、おもちゃやお菓子などではなく、次の本を選ぶ楽しみや、特別な読書時間など、読書に関連したものにすると効果的です。
多聴の基礎
多聴とは?
多聴は、多くの英語音声を聴きながら、言語に触れる機会を増やす学習方法です。リスニングのスキルを向上させるために、日常的に英語音声を取り入れることを目的とします。特に子どもたちにとっては、聞くことが言語習得の基礎となるため、英語を自然に身につけるための重要な方法です。
多聴の定義と基本的な考え方
多聴の基本的な考え方は、子どもが英語に親しむ時間をできるだけ増やし、楽しみながら英語を聴く環境を整えることです。多聴では、意味を理解することよりも、音声に触れる時間を増やし、耳を慣らすことが大切です。リラックスした状態で、繰り返し音声を聴くことが、英語のリズムやイントネーションを自然に習得する助けとなります。
多聴が英語学習に与える効果
多聴を取り入れることで、以下のような効果が期待できます。
- リスニングスキルの向上
子どもたちは、英語の音やリズムに慣れることで、聞き取り能力が向上します。多くの音声に触れることで、様々なアクセントやスピードにも対応できるようになります。 - 語彙力の拡充
聴きながら、無意識に新しい単語や表現を覚えることができます。繰り返し聞くことで、自然に語彙が増え、実際の会話や読み書きにも役立ちます。 - 発音の向上
正しい発音を身につけるためには、耳で聞いた音を正確に再現する練習が必要です。多聴を通じて、ネイティブスピーカーの発音を模倣することで、発音が改善されます。 - 英語への親近感
日常的に英語に触れることで、子どもたちは英語に対する抵抗感がなくなり、言語に対する親近感が生まれます。これは、英語学習を長期的に続けるためのモチベーションにもなります。
おすすめの多聴教材
子ども向けのオーディオブックやポッドキャストのリスト
- Audible Kids
オーディオブックの大手サービスで、子ども向けの多くのコンテンツが揃っています。
おすすめタイトル:
年齢別・レベル別のおすすめ音源
- 幼児 (0~3歳)
- Nursery Rhymes and Songs: シンプルでリズム感のある歌は、小さな子どもたちに最適。歌を通じて英語の音やリズムを自然に覚えます。
- Simple Stories: 短く、繰り返しの多い物語。例えば、「Goodnight Moon」や「The Very Hungry Caterpillar」など。
- 幼稚園・小学校低学年 (4~7歳)
- Classic Fairy Tales: 童話の音声版。例えば、「Cinderella」や「The Three Little Pigs」など。
- Educational Podcasts: 子どもの好奇心を引き出す科学や自然についてのポッドキャスト。例えば、「Wow in the World」など。
- 小学校高学年 (8~12歳)
- Chapter Books: 章ごとに分かれた少し長めの物語。例えば、「The Magic Tree House」シリーズや「Percy Jackson」シリーズ。
- Interactive Audiobooks: 聞きながら考えることを促すインタラクティブなオーディオブック。
- 中学生以上 (13歳~)
- Young Adult Fiction: 若者向けのフィクション。例えば、「The Hunger Games」や「Harry Potter」シリーズのオーディオ版。
- Language Learning Podcasts: 学習者向けに作られたポッドキャスト。リスニングスキルを高めるための特別なコンテンツが多い。
YouTubeもお勧めです。お布団に入って、もう寝るだけと言うときに、ベッドタイムストーリーとして使えます。このYouTubeは,日本語と英語のバージョンがあるので、交互に聞くことで、より記憶に定着しやすくなります。
あわせて読みたい
多聴を効果的にする方法
聴きながらできるアクティビティの提案
- 絵を描く
子どもがオーディオブックやポッドキャストを聴いている間に、聴いた内容に基づいて絵を描く活動は、リスニング理解を深めます。 - 動きを取り入れる
聴いている内容に基づいて動作を真似する行動は、聴覚と身体的な活動を結びつけ、記憶に残りやすくなります。 - 質問ゲーム
聴いた内容について親が質問をし、子どもが答えることで、内容の理解を確認できます。例えば、「主人公は何をしていた?」や「次に何が起こると思う?」など。
親子で楽しむ聴き方の工夫
- 車の中でのリスニング
通勤・通学やお出かけの際に、車の中で一緒に英語音声を聴く習慣を作ると、日常生活の中で手軽に多聴ができます。 - 寝る前のリスニングタイム
寝る前のリラックスタイムに、オーディオブックを流すことで、リスニングを自然な形で取り入れることができます。 - 親も一緒に楽しむ
子どもだけでなく、親も一緒に楽しむことで、家族全体で英語に触れる機会が増え、英語学習が日常の一部となります。
成功体験を共有する
- 記録をつける
聴いたオーディオブックやポッドキャストのリストを作り、達成感を共有します。例えば、聴いた内容や感想を記録するノートを用意し、成長を実感できるようにします。 - 家族や友人と共有する
聴いた内容を家族や友人に話すことで、自信を持つことができ、さらに学習意欲が高まります。 - ご褒美制度
一定のリスニング時間や回数を達成したら、特別なアクティビティを楽しむなどのご褒美を設定し、モチベーションを保ちます。
多読と多聴の実践
スケジュールの立て方
日常生活に多読・多聴を組み込む方法
多読と多聴を日常生活に取り入れるためには、無理なく続けられるスケジュールを設定することが重要です。以下のような方法で、多読・多聴を日常生活に取り入れることができます。
- 朝の時間を活用
朝食の時間や通学前の少しの時間を利用して、短い英語の物語やポッドキャストを聴く習慣をつける。 - 家事の合間に
家事をしながら、オーディオブックやポッドキャストを流しておくと、リスニングの時間を増やすことができます。 - 寝る前のリラックスタイム
寝る前に、親子で一緒に英語の本を読む時間を作ったり、オーディオブックを聴いたりすることで、リラックスしながら英語に触れることができます。
無理なく続けるためのスケジュール例
- 平日スケジュール
- 朝:5分程度の短い物語を読む/聴く
- 放課後:家事の間にリスニング
- 寝る前:10~15分の読み聞かせまたはオーディオブック
- 週末スケジュール
- 朝:少し長めの物語を読む/聴く
- 午後:公園やお出かけ先でポッドキャストを聴く
- 夜:家族で英語のゲームやアクティビティを楽しむ
親子での取り組み方
親子で楽しむ英語の時間の作り方
- 共同で選ぶ教材
子どもと一緒に、読みたい本や聴きたいオーディオブックを選ぶことで、子どもの興味を引き出し、学習意欲を高めます。 - 定期的な読書タイム
毎日同じ時間に読書の時間を設定することで、習慣化しやすくなります。 - 家族でのリスニング時間
家族全員で一緒に英語音声を聴く時間を作ることで、学習が楽しいアクティビティとなります。
さいごに
多読と多聴は、短期間で効果が出るものではなく、長期的な継続が重要です。継続することで、英語力は着実に向上し、将来的に大きな成果を得ることができます。多読と多聴を取り入れた英語教育は、親子で一緒に楽しみながら進めることができます。自宅での英語学習が、単なる勉強ではなく、子どもの成長を支える楽しい習慣となるように工夫していきましょう。多読や多聴での学びを活かし、映画や音楽、アートなど、英語圏の文化に触れる機会を増やし、言語学習を豊かな体験にする。英語に触れることで広がる世界を楽しみながら、親子で素晴らしい学びの旅を続けてください。